むか~し、むか~し、・・・140話 [昔話!?]
蝋燭が、あります。
その、蝋燭に火を付けました。
それは、どんな蝋燭で、何本有りますか?
その時、貴方は何処に居ますか?
。。。今度は、心理試験ね。
灯る蝋燭は、好きな人、気になる人を表すそうよ。
どんな蝋燭かは、その人に対する、貴方の想いや印象を。
蝋燭が、複数本有ると答えた方は、気になっている人が、何人か居るのね。
蝋燭からの、貴方の位置は、その人との心の距離感だそうよ。
お婆さんが、’きんの’に、説明し終わると優しく微笑みました。
’チュミオ’は、どんな答えをしたのでしょう?
つづく。
むか~し、むか~し、・・・139話 [昔話!?]
改修され、出航が一年振りとなる、一般乗船用宇宙船の’ポロン13’が、
惑星「呂」の大気圏を通過して、自動操舵に変わったその瞬間、大きく
振動を起こし、客室の灯りは消え、非常灯に切り替わりました。
すると、亀の姿のお爺さんは、急に何を思ったのか、’うらし’の座席脇の
荷物入れの中で、
「電機は、、」「切れてます、、」
「砂糖は、、」「切れてます、、」
「醤油は、、」「切れてます、、」
「味噌は、、」「切れてます、、」
「何だい~、切れていないは、無いのかぁ~!」
「いえ、あります」
「それは、何だい~!?」
「包丁で、、」
、、、お後が宜しい様で、、と乗客を落ち着かせる為に
一生懸命にやり切りました。分かっていましたが、誰にも通じる訳も無く、
しかし、それを温かく見守り、’うらし’は、落ち着く事が出来ました。
その頃、’ヴェル機長’は、高圧水素容器の圧縮機が破損して、
急激な水素漏れからの、電圧低下の対処を試みていました。
つづく。
むか~し、むか~し、・・・138話 [昔話!?]
”宇チュウ1決定!競技会”の晩。
ネズミの世界のお婆さんの家らしい競技会場には、我こそが、’チュリエット姫’に
相応しい!と云うネズミが、大集合していました。
それを、お婆さんと’きんの’は、隠れて’チュミオ’の様子を見守っていました。
そして、このネズミの世界の王、’チュア王’の「健闘を祈る!云々、、」
の挨拶もそこそこに、最初の競技が始まりました。
『問題です。‘逃げる時は20km、追う時は40km!は何?‘』と放送され、
それを解答する、頓智の競技でした。
’きんの’には、ネズミの鳴き声にしか聞こえませんが、お婆さんには、
直ぐに答えも解り、’チュミオ’も答案用紙に、書き始めていました。
、、そんな問題が、この後9問続きました。
つづく。
むか~し、むか~し、・・・137話 [昔話!?]
3連惑星、惑星「呂」宇宙観光管理局から、惑星「葉」に向かう’ポロン13’。
出航時刻の13時00分を待っていました。その搭乗口から、広いとは言えない
客室に入り、耐重力用の座席に、身体を包み込まれる様に座る’うらし’と、
その手荷物として乗った、亀の姿のお爺さんは、初めての旧型宇宙船に、
緊張していました。
それから間も無く、’ポロン13’の’ヴェル機長’から、安全機構の設定確認の
通知と、簡易脱着式宇宙服の説明があり、出航。
旧型宇宙船の為に、乗客にも大気圏を抜ける際の加速度重力が、感じられました。
その時、座席脇の荷物入れから、亀の姿のお爺さんは、転げ落ちて客室の壁に
打ち付けられました。
しかし、そこは、亀!?硬い甲羅に守られて、怪我はしませんでした。
そこで、甲羅から顔を出して、「かめへん、かめへん」(平気)と、
言ってみましたが、通じる訳も無く、、。
そして、’ポロン13’は、惑星「呂」の大気圏を通過、自動操舵に変わった瞬間に、、。
つづく。