SSブログ
昔話!? ブログトップ
前の30件 | -

むか~し、むか~し、・・・148話 [昔話!?]

581[148].jpg

”宇チュウ1決定!競技会”。

最終競技は、最難関の’チュウ意!猫に鈴付け!!’持ち時間の3分間に、

猫の首に鈴を付けて、戻って来る速さと技術が、得点になりました。

道具の使用は自由ですが、猫に摑まったり、時間内に戻ってこれない時は、

これまでの得点に関係無く、失格になりました。

競技が始まり、猫に近付く事も出来ずに、次々に失格となるネズミ。

そんな中で、笛を吹くのが得意と云う’チューメルン’の順番になりました。

’チューメルン’は、笛を取り出し、奏でました。

それは、木霊の様に繰り返される、不思議な旋律でした。

すると、それを聞いた猫は眠ってしまい、’チューメルン’は、

簡単に猫の首に鈴を付け、戻って来ました。

それを見たお婆さんは、気になっていた笛は、音色の違いで、

相手の行動を自由に出来る、’操りの笛’と呼ばれる物だと気付きました。

’きんの’は、猫と同じ様に、音色が効き、気持ち良さそうに眠ってしまっていました。

つづく。

共通テーマ:blog

むか~し、むか~し、・・・147話 [昔話!?]

578[147].jpg

’うらし’達を乗せ飛び立ち、数時間後の夕暮れの下、到着したのは、

惑星「葉」の地図には、記される事は無い所でした。

此処は、この星の女王、’美栄輝’の居城”キッカイ城”のある区域。

その中にある専用発着場で、関係者以外は居ませんでした。

’美栄輝’が、所持の’弾て箱’の中の、解時煙を吸わせ、亀の姿のお爺さんを、

人にして、元の時間帯へ戻す事が目的の’うらし’に取っては取っては、

願っても無い所でした。

それを、知った亀の姿のお爺さんが、小躍りして喜んだのは言うまでも有りません。

勿論、誰にも分かって貰える訳もなく、、。

到着後、降機して間もなく、車に乗り換え”キッカイ城”に向かいました。

つづく。

共通テーマ:blog

むか~し、むか~し、・・・146話 [昔話!?]

574[146].jpg

”宇チュウ1決定!競技会”は、’チュウ華麺、早喰い競技’が始まりました。

人の御猪口の様な大きさの椀に、次々に麺が入れられ、それを100杯

食べ切る時間を競いました。

制限時間は、10分。食べ切れなかった分は、減点になる様でした。

ここでも、’チュミオ’と笛を吹くのが得意と云う’チューメルン’の、

速さが際立っていました。お婆さんは、’チューメルン’の持っている笛が、

気になっていましたが、’きんの’は、参加したネズミ達が、結果よりも

お腹一杯になって、満足そうなので、チュウ華麺が、何味か気になっていました。

そんな中、いよいよ最難関、最終競技’チュウ意!猫に鈴付け!!’を残すだけでした。

つづく。

nice!(14) 
共通テーマ:blog

むか~し、むか~し、・・・145話 [昔話!?]

571[145].jpg

無事、惑星「葉」宇宙観光管理局の発着所に到着した、改修後、

出航するのは一年振りの、一般乗船用宇宙船の’ポロン13’。

其の客室から、手荷物として乗った、亀の姿のお爺さんを持ち、

’うらし’が搭乗口に姿を現すと、通路の周りには、英雄の姿を一目

見ようとする人達で溢れていました。



’ポロン13’の危機を救った英雄’うらし’!!

この情報は、3連惑星「衣」「呂」「葉」全てに発信されていました。

亀の姿のお爺さんは、「噛め~、噛め~、歯ーっ!!」と、

一生懸命に短い前足を、バタつかせても伝わる事は無く、、。

その上、”キビキビ団子”を一口食べていた、その分の強い疲れに襲われ、

動く事も出来なくなり、大人しい亀!にしか見えません。

’うらし’も、お爺さんの事は、話せませんでした。



人の波で、ごった返すその場を、警備員に先導され進むと、

’ヴェル機長’が待っていて、感謝の言葉を繰り返し言いました。

そして、待たせたあった航空機に’うらし’達と一緒に乗り込み、

ある目的地に向かって飛び立ちました。

つづく。

共通テーマ:blog

むか~し、むか~し、・・・144話 [昔話!?]

568[144].png

”宇チュウ1決定!競技会”の会場で、’チュミオ’は、次々と行われる

競技種目を、黙々と熟していました。

この競技会では、途中で各自の得点が分かる事は無く、全競技が終了した後に、

競技者に自己の得点と順位が知らされ、最高得点を獲得した優勝者のみ、

発表される事になっていました。

それでも、最初から見守っていたお婆さんは、高得点を獲得しているのは、

’チュミオ’と、笛を吹くのが得意と云う’チューメルン’で、どちらかが優勝する

だろうと思って見ていました。

そして、今は手助けする必要もなく、’きんの’と一緒にオニギリを食べていると、

次の競技が始まりました。

つづく。

共通テーマ:blog

むか~し、むか~し、・・・143話 [昔話!?]

564.[143].jpg

一般乗船用宇宙船の’ポロン13’の’ヴェル機長’と、向かう惑星「葉」

宇宙観光管理局の管制官室では、大気圏進入角度の制御の修復を、

試みていましたが、大気圏突入迄の残り時間では、間に合いません。

その時、’うらし’の座席脇の荷物入れの中の、亀の姿のお爺さんは、

野生?の本能なのか、危機を察知すると、手荷物に頭を突っ込み、

中に残っていた”キビキビ団子”を一口噛んで飲み込むと、短い前足を、

何とか前に合わせると、全神経を集中させ、客室の壁に向け、

「噛め~、噛め~、歯ーっ!!」

と、歯を食い縛り、火事場の亀力波を出しました。

その動力波は、壁を打ち破る事は無く、その反作用で大気圏進入角度を、

良い具合に変えて、大気圏に突入出来ました。

。。遣る時は、遣ります!?亀の姿のお爺さん。

つづく。
nice!(10)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

むか~し、むか~し、・・・142話 [昔話!?]

560. [142].jpg

560.1 [142].jpg


ネズミ界の王’チュア王’が開催した、一人娘の'チュリエット姫’の、お婿さん

選びの”宇チュウ1決定!競技会”は、’チュウ意力競技’が、始まりました。

問題は、2つの写真の違いを3個所探す。

’チュミオ’は、猫の写真に驚く事も無く、即答していました。

これは、ネズミの言葉の解らない’きんの’にも、分かった様で、

答えられて嬉しそうでした。この後も、色々な形で’チュウ意力競技’が出され、

お婆さん達に見守られ、’チュミオ’は、頑張っていました。

つづく。
nice!(10)  コメント(1) 
共通テーマ:blog

むか~し、むか~し、・・・141話 [昔話!?]

556a[141].jpg

一般乗船用宇宙船の’ポロン13’の’ヴェル機長’は、客室に緊急放送を行い、

乗客に簡易脱着式宇宙服の着用と、座席に座っている様にとの指示を、

安心感を持って伝えました。



向かっている惑星「葉」宇宙観光管理局の管制官室では、重大事態である事を

把握していました。

急激な水素漏れからの、電圧低下により、手動操舵も制御の誤差が大きく、

運行軌道からのズレが生じている事が判明。

それを’ヴェル機長’に伝え、対策を講じていました。

一番の問題は、これから突入する惑星「葉」の大気圏進入角度が、

制御出来ない事でした。此の儘の進入角度で、大気圏に突入すると

’ポロン13’は、大気との摩擦熱で、燃え尽きてしまいます。

’ヴェル機長’も、手を尽くしていましたが、進入角度を変える事を、

出来ずにいました。旧型の宇宙船と言っても、3連惑星間の近距離運行です。

積載燃料は少なく、大気圏突入迄の残り時間も、多くは有りません。

その時、’うらし’の座席脇の荷物入れの中の、亀の姿のお爺さんは、、。

つづく。
nice!(7)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

むか~し、むか~し、・・・140話 [昔話!?]

552[140].jpg

蝋燭が、あります。

その、蝋燭に火を付けました。

それは、どんな蝋燭で、何本有りますか?

その時、貴方は何処に居ますか?



。。。今度は、心理試験ね。

灯る蝋燭は、好きな人、気になる人を表すそうよ。

どんな蝋燭かは、その人に対する、貴方の想いや印象を。

蝋燭が、複数本有ると答えた方は、気になっている人が、何人か居るのね。

蝋燭からの、貴方の位置は、その人との心の距離感だそうよ。

お婆さんが、’きんの’に、説明し終わると優しく微笑みました。

’チュミオ’は、どんな答えをしたのでしょう?

つづく。
nice!(11)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

むか~し、むか~し、・・・139話 [昔話!?]

549[139].jpg

改修され、出航が一年振りとなる、一般乗船用宇宙船の’ポロン13’が、

惑星「呂」の大気圏を通過して、自動操舵に変わったその瞬間、大きく

振動を起こし、客室の灯りは消え、非常灯に切り替わりました。

すると、亀の姿のお爺さんは、急に何を思ったのか、’うらし’の座席脇の

荷物入れの中で

「電機は、、」「切れてます、、」

「砂糖は、、」「切れてます、、」

「醤油は、、」「切れてます、、」

「味噌は、、」「切れてます、、」

「何だい~、切れていないは、無いのかぁ~!」

「いえ、あります」

「それは、何だい~!?」

「包丁で、、」

、、、お後が宜しい様で、、と乗客を落ち着かせる為に

一生懸命にやり切りました。分かっていましたが、誰にも通じる訳も無く、

しかし、それを温かく見守り、’うらし’は、落ち着く事が出来ました。

その頃、’ヴェル機長’は、高圧水素容器の圧縮機が破損して、

急激な水素漏れからの、電圧低下の対処を試みていました。

つづく。
nice!(15)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

むか~し、むか~し、・・・138話 [昔話!?]

544[138].jpg

”宇チュウ1決定!競技会”の晩。

ネズミの世界のお婆さんの家らしい競技会場には、我こそが、’チュリエット姫’に

相応しい!と云うネズミが、大集合していました。

それを、お婆さんと’きんの’は、隠れて’チュミオ’の様子を見守っていました。

そして、このネズミの世界の王、’チュア王’の「健闘を祈る!云々、、」

の挨拶もそこそこに、最初の競技が始まりました。

『問題です。‘逃げる時は20km、追う時は40km!は何?‘』と放送され、

それを解答する、頓智の競技でした。

’きんの’には、ネズミの鳴き声にしか聞こえませんが、お婆さんには、

直ぐに答えも解り、’チュミオ’も答案用紙に、書き始めていました。

、、そんな問題が、この後9問続きました。

つづく。
nice!(10)  コメント(3) 
共通テーマ:blog

むか~し、むか~し、・・・137話 [昔話!?]

540[137].jpg

3連惑星、惑星「呂」宇宙観光管理局から、惑星「葉」に向かう’ポロン13’。

出航時刻の13時00分を待っていました。その搭乗口から、広いとは言えない

客室に入り、耐重力用の座席に、身体を包み込まれる様に座る’うらし’と、

その手荷物として乗った、亀の姿のお爺さんは、初めての旧型宇宙船に、

緊張していました。

それから間も無く、’ポロン13’の’ヴェル機長’から、安全機構の設定確認の

通知と、簡易脱着式宇宙服の説明があり、出航。

旧型宇宙船の為に、乗客にも大気圏を抜ける際の加速度重力が、感じられました。

その時、座席脇の荷物入れから、亀の姿のお爺さんは、転げ落ちて客室の壁に

打ち付けられました。

しかし、そこは、亀!?硬い甲羅に守られて、怪我はしませんでした。

そこで、甲羅から顔を出して、「かめへん、かめへん」(平気)と、

言ってみましたが、通じる訳も無く、、。

そして、’ポロン13’は、惑星「呂」の大気圏を通過、自動操舵に変わった瞬間に、、。

つづく。
nice!(8)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

むか~し、むか~し、・・・136話 [昔話!?]

536[136].jpg

お婆さんは、ネズミ世界の王、’チュア王’が、一人娘の'チュリエット姫’の、

お婿さん選びの”宇チュウ1決定!競技会”を開催する経緯を’きんの’に聞かせ、

’チュミオ’に協力する作戦会議を始めました。

しかし、作戦は何も決まらず、朝を迎えしまい、この世界にも、いるらしい

猫の鳴き声がすると’チュミオ’は、慌てて「今晩は、お願いします」と

言い残すと姿を消してしまいました。

。。見守る位しか、出来る事は無いんですけどね。お婆さんは、微笑みました。

つづく。

nice!(13)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

むか~し、むか~し、・・・135話 [昔話!?]

532[135].jpg

’うらし’は、”キッカイ城”へ行く準備をする為に、亀の姿のお爺さんを

抱き抱え、その手荷物を持って家へ戻りました。

そして、急いで支度を済ませ、惑星「呂」宇宙観光管理局に到着しました。



丁度その時、”佐ぁ~渡菜ヶ島、宝探しの旅”の地、惑星「衣」の衛星

「居神の星」に向かう、観光宇宙船が出航する所でした。

其処に、お爺さんの姿は有りません。’はしれ’と’ももた’、御猿・緒雉・雄犬・が、

お宝獲得を目指して、意気揚々と乗船しています。

それを、亀の姿になったお爺さんは、鶴の’おわん’の為にも頑張って来て欲しいと云う

思いと、お婆さんからの伝言便を、読まなかった後悔の複雑な心境で見送りました。



今、亀の姿のお爺さんが向かうのは、3連惑星、「衣」「呂」「葉」の、惑星「葉」。

其処の女王、”キッカイ城”の’美栄輝’の所です。

そして、所持の’弾て箱’の中の、解時煙を吸って元に戻る。

乗って行く宇宙船は、’ポロン13’。

観光用ではなく、一般乗船用の旧型で、燃料機器系統の障害で改修して、

出航するのは、今回が一年振りの宇宙船でした。

つづく。
nice!(12)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

むか~し、むか~し、・・・134話 [昔話!?]

526[134].jpg

一人娘の’チュリエット姫’には、宇宙で一番強いお婿さんを!

と決めた、このネズミの世界の王、’チュア王’は、直ぐ様、

全てを照らす太陽の所に行きました。そして、訪ねた理由を

説明すると、「自分を、覆い隠す雲の方が強い」と言われる。

其処で、雲の所に行くと、「自分を、吹き飛ばす風の方が強い」

と言われ、風には、「自分を、跳ね返す壁の方が強い」と言われ、

結局の所、壁に、「自分に、穴を開けるネズミの方が強い」

と言われ、ネズミが一番強いと、なったのですが。

この’チュミオ’の話を、ネズミの言葉の解らない、’きんの’に

聞かせていた、お婆さんは、そのネズミを摘み上げれる自分が、

一番強い?とか、思いましたが、それは話しませんでした。

つづく。

nice!(9)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

むか~し、むか~し、・・・133話 [昔話!?]

522[133].jpg

’うらし’は、亀の姿のお爺さんの甲羅に、引っ掛かっていた、

手荷物の中から、読まれなかった、お婆さんからの伝言便を

取り出し読んで見ました。

お爺さんへ 

キビキビ団子”は、1回に1個食べると10倍の速さで~~。

~~3個以上食べてはいけません。~~亀になって過去に~~。

※3個食べて仕舞った時には。

今、この伝言便を読まれているのは、どなたでしょう?

傍に、人の顏に見える亀が居ましたら、信じられないでしょうが、

”キビキビ団子”を3個食べて、亀の姿になって、過去に現れた、

私の大切なお爺さんです。宜しくお願い致します。

~お爺さんは、きっとこの伝言便は、読まないでしょうから。

私が知っている、人の姿に戻り、”キビキビ団子”を3個食べる前に

帰る方法は、一つです。

現れた過去は、必ずその人が存在していた、場所と時間です。

ですので、私達の3連惑星、「衣」「呂」「葉」で、惑星「葉」

の女王、”キッカイ城”の’美栄輝’が、所持の’弾て箱’の中の、

解時煙を吸わせる事です。こんな事に、付き合っていられない。

と、思うのも当然です。その時は、亀を海に放して下さい。

それも、仕方ありません。

お婆より

・・・読み終えた’うらし’は、勿論”キッカイ城”に行く心積もりでした。

つづく。
nice!(9)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

むか~し、むか~し、・・・132話 [昔話!?]

519[132].jpg

夜も更けて静まり返った、ネズミの世界のお婆さんの家?で、

近付いて来たネズミが、お婆さんに話し掛けている様なの

ですが、その言葉が解らない’きんの’は、巨木の洞に一緒に

吸い込まれたオニギリを手に、これも幻?と思いながらも、

その様子を見守っていました。

そんな’きんの’に、お婆さんは、話の内容を聞かせました。

近付いて来たネズミの名前は、’チュミオ’。

’チュミオ’は、このネズミ世界の王、’チュア王’の一人娘の

’チュリエット姫’の幼馴染で、子供の頃から仲が良く、

’チュア王’家と、’チュミオ’の’チュニス’家は親族で、

家族も本人も、何れは一緒になると思っていたと。

しかし、’チュア王’は、一人娘の’チュリエット姫’には、

宇宙で一番強い、お婿さんを!と決めて仕舞った。

つづく。
nice!(11)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

むか~し、むか~し、・・・131話 [昔話!?]

515[131].jpg

文通蜂’文文’の配送した、位置情報だけの便りを見て、お婆さんを探しに、

一旦家に戻る’きんの’を見送ると、砂浜に残った’うらし’は、一生懸命に

手足をバタつかせて、助けを求めている亀の姿のお爺さんが、”キビキビ団子”を

一度に3個食べたせいで、亀の姿になり、”佐ぁ~度菜ヶ島、宝探しの旅”から、

過去の此処に来たと、分かる訳も無く、「本当に顔が、お爺さんにソックリ

だなぁ!」と、呑気に話し掛けたりしていました。

そして、何気なくその亀の姿のお爺さんを、ひっくり返すと、見覚えのある

お爺さんの手荷物が、甲羅の裏に引っ掛かっていました。’うらし’は、まさか!?

と思い乍らも、その中を調べて見ると、お宝探しで、’ミカタの塩’を集める時に

使った’黒の油性筆記具’などと一緒に、お爺さんが、読まずに仕舞い込んだ、

お婆さんからの伝言便も入っていました。

つづく。

nice!(11)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

むか~し、むか~し、・・・130話 [昔話!?]

511.[130].jpg

ネズミの世界らしい、お婆さんの家。

この世界の王、’チュア王’の一人娘の'チュリエット姫’の、

お婿さん選びの大騒動。これから、どうなるのだろうと、

物陰でお婆さんと’きんの’が様子を見ている所に、他のネズミに

気付かれない様に、一匹のネズミが近付いて来たかと思うと

「力を貸してください!」と、お婆さんに、話し掛けて来ました。

お婆さんは、突然の出来事に驚きましたが、よく見ると、

それは、一匹だけ残り、巨木の洞に誘うように、ウロウロしていたネズミでした。

つづく。
nice!(11)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

むか~し、むか~し、・・・129話 [昔話!?]

504.[129].jpg

亀の姿になって仕舞ったお爺さんは、”佐ぁ~度菜ヶ島、宝探しの旅”の行われていた、

3連惑星の「衣」の衛星「居神の星」から、惑星「呂」の海で、釣りを楽しんでいる

’うらし’と’きんの’の居る過去に姿を現しました。

そして、一生懸命に手足をバタつかせて、二人に助けを求めました。

其処は、お婆さんが、’レバニア’に噛まれた鶴の’おわん’を、裏山で助けだして、

’はなさ’と猫も一緒に家に戻し、今度はネズミを追って巨木の洞まで登ろうと、力自慢の

’きんの’を呼ぶための、お便り配送、文通蜂’文文’が到着、配送完了した所でした。

其の、位置情報だけの便りを見て、’きんの’は、一旦家に戻り、’鉄の斧’を持って森へ

向かい、砂浜には、助けを求める、亀の姿のお爺さんと、’うらし’だけ残りました。

つづく。
nice!(11)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

むか~し、むか~し、・・・128話 [昔話!?]

500[128].jpg

’はなさ’は、鶴の’おわん’と猫を連れて、裏山から家に帰って来ました。

其処には、お婆さんも、’きんの’も居ません。ネズミの姿もありません。

そして、102匹のネズミが、草木をかじり倒して裏山を登った道は、

草木が芽生え、あっという間に成長して元の繁みに戻っていました。

結局、’はなさ’は、’秋の種’を撒いて、草木を枯れ葉にする事も、

秋にする事も出来ませんでした。無かった、秋、、。

さて、こちらは、ネズミの世界らしいお婆さんの家。

どうやら、お婆さんが、今まで聞いた会話や様子から、この世界のネズミ王、

’チュア王’の一人娘の’チュリエット姫’の、お婿さん選びに、この世界は大騒ぎらしい。

つづく。
nice!(12)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

むか~し、むか~し、・・・127話 [昔話!?]

496[127].jpg

お爺さんが、”キビキビ団子”を一度に3個食べてしまい、亀の姿になり、過去に

行ってしまうと、そこは、最初からお爺さんは、存在しない世界になっていました。

”佐ぁ~度菜ヶ島、宝探しの旅”の’おう湾’地区の参加者は、’はしれ’と’ももた’に。

力自慢の’ももた’が、筍の’ソラタケー’を、大きく揺すり、出発地点に倒れる様に

すると、「倒れるぞぉー!!」と、力強く叫び、’はしれ’は、倒れ出した瞬間に

お宝の’サジ加減布袋’を、しっかりと掴み取りました。

倒れる勢いは増し、そこで、’ももた’は、”キビキビ団子”を2個食べると、左門に

向かい、凄い速さで走り出し、そして、倒れ切れる寸前になると、’鉄歯’は、

大蝙蝠の赤バット’てつは’に戻り、’はしれ’を掴むと、高さ1メートル超の’芝っ’

に優しく降ろしました。


お爺さんの存在しない「居神の星」時間。現在、お宝探し出発、翌朝08時59分50秒。

残り時間10秒。

’はしれ’と’ももた’は、御猿・緒雉・雄犬・の待つ、’おう湾’地区の左門に、

残った’ミカタの塩’と’サジ加減布袋’を持って、時間内に戻る事に成功しました。

・・・お爺さんが、居なくなった。と、思う者は、誰一人居ません。

つづく。
nice!(12)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

むか~し、むか~し、・・・126話 [昔話!?]

493[126].jpg

ネズミ達の話が、解る様になったお婆さんは、音を立てない様に、

静かに話を聞きながら、様子を見ていました。

そこへ、やはり巨木の洞に吸い込まれた、オニギリと’きんの’、

’鉄の斧’が、その部屋に転がり落ちて来ました。

そこで、元気なお婆さんを見て、安心した’きんの’は、’多厳の滝’での事を話しました。

その話を、聞き終わったお婆さんは、お爺さんの事など、何か知っている様でしたが、

「無事が何より、一番だから」と喜んでくれました。

そして、’きんの’には、ネズミの鳴き声を聞いても分からない様なので、

どうやら此処は、ネズミの世界らしいと説明しました。

つづく。
nice!(14)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

むか~し、むか~し、・・・125話 [昔話!?]

487[125].jpg

今回のお宝探しの出発地点でもある、’おう湾’地区の左門に、24時間以内に、

2つのお宝、’ミカタの塩’と、ノラ印の’サジ加減布袋’を見つけ出し持って行く。

制限時間まで残り、5分。その時、伸びが止まっている筍の’ソラタケー’の下から、

拡声器で、お爺さんの声が、「倒れるぞぉ~~!!」と、愕然としている、

’はしれ’とは裏腹に、とても呑気な声が届きます。

これを聞いた’はしれ’は、何か吹っ切れ、最後まで力を振り絞ろうと、奮い立ちました。


一方のお爺さんは、”昔取った杵柄”とばかりに、手斧を取り出し、

筍の’ソラタケー’が、出発地点に倒れるように、下で樵の腕を振るっていました。

そこに届くには、十分に伸びていて、長さは心配ありません。

’はしれ’は、倒れ出した瞬間に、飛び付く様にして、お宝の’サジ加減布袋’を、

しっかりと掴み取りました。

筍の’ソラタケー’は、左門に向かって、速さを増しながら、倒れ出しました。

そこで、お爺さん。自分も間に合わなければ、失格になります。

ここぞとばかりに、”キビキビ団子”を取り出しました。

しかし、お婆さんの宇宙伝書鳩’コウ’から、受け取った伝言便の注意書きを、

読んでいないお爺さんは、一度に3個食べてしまいました。

すると、書いてあった通りに、あっと言う間に、亀の姿になり、過去へ、、。

(海で釣りを楽しんでいる、’うらし’と’きんの’の52話へ、戻る)

「居神の星」現在、08時59分。制限時間まで残り、1分。

つづく。

nice!(9)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

むか~し、むか~し、・・・124話 [昔話!?]

484[124].jpg

’きんの’が来る前に、巨木の洞に吸い込まれた、お婆さんとネズミが、

吐き出される様に出た所は、お婆さんの家でした。

しかし、何か違います。人の住んでいた様子が全然ありません。

そして、お婆さんは、ネズミの話す言葉が解る様になっていました。

つづく。
nice!(11)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

むか~し、むか~し、・・・123話 [昔話!?]

480.[123].jpg

「居神の星」の’おう湾’は、朝を迎えていました。

金剛石座に在る12球星団の一等星「ゐってつ」が、天頂に昇り、

西の水平線に向かい出すと、筍の’ソラタケー’も伸びが止まっていました。

’はしれ’は、”キビキビ団”の効果が切れて襲って来た、10倍の疲れと闘いながらも、

’ミカタの塩’の入った、アン入り白饅頭を食べ、丈が1メートル超の’芝っ’になり、

下で見守ってくれている安心感に、手の爪に装着され、10個の’鉄歯’になって支える、

赤い手と赤バットの大蝙蝠の力を借りて、お宝のノラ印の’サジ加減布袋’が現れ、

宙に浮いている所まで登って来ました。

しかし、掴まっている所からは、どうしても手が届かず、時間だけが過ぎていきます。

もう、’芝っ’を信じて、お宝に飛び付いて、そのまま落下しようかと、腕時計を見て

「もう、間に合わない、、」’はしれ’は、愕然としました。

取る事に夢中になり、時間を考えていませんでした。「居神の星」現在、08時55分。

’おう湾’地区お宝探し、制限時間まで残り、5分。下からは、お爺さんの声が、、。

つづく。
nice!(7)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

むか~し、むか~し、・・・122話 [昔話!?]

476[122].jpg

’きんの’は、目覚めた巨木の傍で夕暮れを迎え、呆然としていました。

あの、’多厳の滝’の出来事は、全て、幻想、、、?そして、巨木の洞は何処に、、。

そんな事を思いながら、「お婆さんは、大丈夫だろうか、、」と、呟きました。


これから、どうすれば良いのか判らなくなり、取り敢えず腹が減っては、

動けないと、オニギリを食べようとしましたが、手を滑らせ下に落とすと、

転がり出しました。オニギリ、コロリン、スッコロリン、、、。

すると突然、巨木に洞が現れ、一瞬にオニギリを吸い込むのと同時に、

’きんの’も、’鉄の斧’と転がる様に、吸い込まれてしまいました。

’きんの’も、コロリン、スッコロリン、、、。

つづく。
nice!(11)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

むか~し、むか~し、・・・121話 [昔話!?]

472[121].jpg

'ミカタの塩’の入った、アン入り白饅頭を捕って食べ、筍の

’ソラタケー’の根元まで急降下した’しばっ’は、その四方を覆い

尽くして生い茂る、丈が1メートル超の’芝っ’になり、’はしれ’が

落ちて来ても、怪我をしない様に備えました。

手に向った’てつは’は、10個の’鉄歯’になり、やっと掴まっている

’はしれ’の手の爪に装着して、しっかりと支えました。

つづく。
nice!(16)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

むか~し、むか~し、・・・120話 [昔話!?]

467[120].jpg

’きんの’は、巨木から少し離れた、夕暮れの林の中で目覚めました。

足元には、滝に落としたと思った、普通の’鉄の斧’だけが有りました。

お爺さんの斧、金と銀の斧と、装飾神具’ドラ、好いもん’は有りません。

そして、オニギリは、海苔が巻いてないままでした。巨木の近くに

在った筈の’多厳の滝’も無くなり、どこまでも森が続くだけになっていました。

・・・全ては、切られそうになった、巨木が見せた幻だったのでしょうか、、。

つづく。
nice!(13)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

むか~し、むか~し、・・・119話 [昔話!?]

463[119].JPG

落ちて行く’ミカタの塩’も入った、アン入り白饅頭を捕って、

食べてしまうと、大蝙蝠の赤バット’てつは’は、”キビキビ団子”の

効力が切れて、襲って来る10倍の疲れに耐えて、伸び続ける筍の

’ソラタケー’に、やっと摑まっている’はしれ’の手に向かって来ました。

そして、赤い手の’しばっ’は、根元に急下降して飛んで行きました。

つづく。

nice!(12)  コメント(0) 
共通テーマ:blog
前の30件 | - 昔話!? ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。