友人から、宮城県のある民宿に誘われ行く機会があった。

友人は、ツーリング仲間や個人的に毎年訪れる民宿だった。

そんな事もあり友人とそこのご主人とは懇意の中で、私にも気さくに接してくれた。

そして、ご主人のご厚意で定置網漁に同行させて貰った。

早朝。民宿の名前の入った漁船に乗り込み定置網の仕掛けてある魚場へ向かう。

まだ冷たい潮風に吹かれ見る、朝陽に照らされ輝く穏やかな海。どこまでも続く水平線。

日本海を見慣れている私には、想像以上に新鮮で楽しい時間だった。

朝食には、その獲りたての魚介類に舌鼓を打ったのは言うまでもない。


友人から連絡が入った。そのご主人の息子さんとは連絡が取れたと。

息子さんは、奥さんの実家に避難していると。ご主人とは、まだ連絡が取れないとの事だった。


友人も私もまた会えると思っている。信じている。