むか~し、むか~し、・・・125話 [昔話!?]
今回のお宝探しの出発地点でもある、’おう湾’地区の左門に、24時間以内に、
2つのお宝、’ミカタの塩’と、ノラ印の’サジ加減布袋’を見つけ出し持って行く。
制限時間まで残り、5分。その時、伸びが止まっている筍の’ソラタケー’の下から、
拡声器で、お爺さんの声が、「倒れるぞぉ~~!!」と、愕然としている、
’はしれ’とは裏腹に、とても呑気な声が届きます。
これを聞いた’はしれ’は、何か吹っ切れ、最後まで力を振り絞ろうと、奮い立ちました。
一方のお爺さんは、”昔取った杵柄”とばかりに、手斧を取り出し、
筍の’ソラタケー’が、出発地点に倒れるように、下で樵の腕を振るっていました。
そこに届くには、十分に伸びていて、長さは心配ありません。
’はしれ’は、倒れ出した瞬間に、飛び付く様にして、お宝の’サジ加減布袋’を、
しっかりと掴み取りました。
筍の’ソラタケー’は、左門に向かって、速さを増しながら、倒れ出しました。
そこで、お爺さん。自分も間に合わなければ、失格になります。
ここぞとばかりに、”キビキビ団子”を取り出しました。
しかし、お婆さんの宇宙伝書鳩’コウ’から、受け取った伝言便の注意書きを、
読んでいないお爺さんは、一度に3個食べてしまいました。
すると、書いてあった通りに、あっと言う間に、亀の姿になり、過去へ、、。
(海で釣りを楽しんでいる、’うらし’と’きんの’の52話へ、戻る)
「居神の星」現在、08時59分。制限時間まで残り、1分。
つづく。
むか~し、むか~し、・・・124話 [昔話!?]
’きんの’が来る前に、巨木の洞に吸い込まれた、お婆さんとネズミが、
吐き出される様に出た所は、お婆さんの家でした。
しかし、何か違います。人の住んでいた様子が全然ありません。
そして、お婆さんは、ネズミの話す言葉が解る様になっていました。
つづく。
むか~し、むか~し、・・・123話 [昔話!?]
「居神の星」の’おう湾’は、朝を迎えていました。
金剛石座に在る12球星団の一等星「ゐってつ」が、天頂に昇り、
西の水平線に向かい出すと、筍の’ソラタケー’も伸びが止まっていました。
’はしれ’は、”キビキビ団”の効果が切れて襲って来た、10倍の疲れと闘いながらも、
’ミカタの塩’の入った、アン入り白饅頭を食べ、丈が1メートル超の’芝っ’になり、
下で見守ってくれている安心感に、手の爪に装着され、10個の’鉄歯’になって支える、
赤い手と赤バットの大蝙蝠の力を借りて、お宝のノラ印の’サジ加減布袋’が現れ、
宙に浮いている所まで登って来ました。
しかし、掴まっている所からは、どうしても手が届かず、時間だけが過ぎていきます。
もう、’芝っ’を信じて、お宝に飛び付いて、そのまま落下しようかと、腕時計を見て
「もう、間に合わない、、」’はしれ’は、愕然としました。
取る事に夢中になり、時間を考えていませんでした。「居神の星」現在、08時55分。
’おう湾’地区お宝探し、制限時間まで残り、5分。下からは、お爺さんの声が、、。
つづく。
むか~し、むか~し、・・・122話 [昔話!?]
’きんの’は、目覚めた巨木の傍で夕暮れを迎え、呆然としていました。
あの、’多厳の滝’の出来事は、全て、幻想、、、?そして、巨木の洞は何処に、、。
そんな事を思いながら、「お婆さんは、大丈夫だろうか、、」と、呟きました。
これから、どうすれば良いのか判らなくなり、取り敢えず腹が減っては、
動けないと、オニギリを食べようとしましたが、手を滑らせ下に落とすと、
転がり出しました。オニギリ、コロリン、スッコロリン、、、。
すると突然、巨木に洞が現れ、一瞬にオニギリを吸い込むのと同時に、
’きんの’も、’鉄の斧’と転がる様に、吸い込まれてしまいました。
’きんの’も、コロリン、スッコロリン、、、。
つづく。